KVMによる仮想化について

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KVM(Kernel-based Virtual Machine)の概要 †

ハイパーバイザ型の仮想化支援機構
Linuxカーネル 2.6.20 以降に標準搭載されている
実装はほぼ完全仮想化

KVM使用条件 †

CPUの仮想化支援機能 †

KVMの使用においてはCPUの仮想化支援機能が前提となっている
Intelの場合Intel Virtualization Technology(Intel VT)
http://ark.intel.com/Products/VirtualizationTechnology
AMDの場合AMD Virtualization(AMD-V)
をそれぞれサポートしているか確認する

ホストOSとゲストOS †

KVMの動作環境のホストOSは,X86_64(64bit)アーキテクチャ対応が必須
OSはRedHatEnterPriseLinux?(5.4)以降または、KVMをサポートしているLinuxが必要

ゲストOSは32bit,64bitどちらもサポートしている。

OSインストール †

インストールOS †

OS:CentOS6.2

インストールオプション †

OSインストール時、下記のオプションを選択する

アプリケーション

インターネットブラウザ

サーバ

サーバープラットフォーム

デスクトップ

すべてにチェック

ベースシステム

ディレクトリ接続クライアント
デバックツール
ネットワークファイルシステムクライアント
ベース

仮想化

すべてにチェック

言語

日本語

上記以外はすべてチェックをはずす

ネットワーク設定 †

1.ネットワークマネージャのオフ †

設定の際色々と厄介なので、最初に切ってしまう
(ネットワーク再起動時にネットワークマネージャの設定に依存したりなど)

[administrator@kvmtest ~]$ /etc/init.d/NetworkManager stop
[root@kvmtest ~]# chkconfig --list NetworkManager
NetworkManager 	0:off	1:off	2:on	3:on	4:on	5:on	6:off
[root@kvmtest ~]# chkconfig NetworkManager off
[root@kvmtest ~]# chkconfig --list NetworkManager
NetworkManager 	0:off	1:off	2:off	3:off	4:off	5:off	6:off

2.ブリッジ接続設定 †

2.1 概要 †

NAT接続ではネットワーク設定が複雑化するため、今回はわかりやすいブリッジ接続を使用
デフォルトのネットワーク設定ifcfg-eth0に加えてifcfg-br0を作成し
br0にきたパケットをeth0を通して通信が出来るようにする イメージは

社内LAN->eth0->ホスト

をブリッジする事で

社内LAN-> eth0 => br0 -> ホスト

となる

2.2 ブリッジ作成 †

ifcfg-eth0,ifcfg-br0をそれぞれ以下のように編集する
(今回kvmをインストールするマシンの IPアドレスを 192.168.238.140 としました)

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

[root@kvmtest ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
ONBOOT="yes"
TYPE=Ethernet
HWADDR=00:23:7D:3F:03:D7
BRIDGE=br0

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0

[root@kvmtest ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0 
DEVICE=br0
TYPE=Bridge
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.238.140
BROADCAST=192.168.238.255
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.238.0
ONBOOT=yes
GATEWAY=192.168.238.1

設定後ネットワークを再起動する

/etc/init.d/network restart

ブリッジインタフェースが追加されている事を以下のコマンドで確認

 [root@kvmtest ~]# brctl show

3. iptabels設定 †

追加したブリッジが有効になるようiptablesを無効化
/etc/sysctl.conf ファイルの該当部分を以下のように書き換える

# Disable netfilter on bridges.
net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables = 0
net.bridge.bridge-nf-call-iptables = 0
net.bridge.bridge-nf-call-arptables = 0

その後リロード

sysctl -p /etc/sysctl.conf

4. 接続先DNS設定 †

/etc/resolv.confに 以下記述を追加

nameserver 192.168.238.35

KVMインストール †

kvmに必要なパッケージのインストール †

以下のパッケージがインストールされているかを確認する
確認方法は

rpm -qa | grep パッケージ名

kvmに必要なパッケージ一覧

libguestfs
libvirt
libvirt-client
python-virtinst
qemu-kvm
virt-manager
virt-top
virt-viewer
virt-who

インストール †

[root@kvmtest ~]# yum groupinstall Virtualization "Virtualization Client" "Virtualization Platform" "Virtualization Tools"

以上でインストールが完了する

起動 †

[root@kvmtest ~]# virt-manager